KAT-TUNと文体①
「次は文体についてかきます!」と言ってから随分と間が空きました。こんにちは。
仕事が立て込んでいたのと、プライベートでも色々あって忙しない感じでいました。その間もちゃんとKAT-TUNのDVDを見ていたのでなんとか生きてこられています。ありがとう、いい薬です。
それとうーの主演ドラマが決まりましたね!! めっちゃ嬉しい〜〜〜〜!!
あと中丸くんの楽しい時間も! 嬉しい〜〜〜〜!! チケット取れたらいいなぁ!! 何があっても取りたい!! けど仕事がめちゃくちゃ忙しい時だけど大丈夫かな!! 大丈夫だろうな、うん!! 知らんけど!!!!!!!!
亀梨くんもドラマあるし、うードラマの主題歌はKAT-TUNだし、もう本当に嬉しいよ〜〜〜〜!!!! 世界に感謝、圧倒的感謝、ハッピーエンジョイKAT-TUNライフ!!!!
って感じに毎日思いながら生きてます。
あとタメ旅のおかげで仕事中に三十八度の熱が出てもなんとななりました。普通に休みましたけど。でも今は下がりました。ありがとうタメ旅。いい薬です。(二回目)
まあそんなダラダラした前置きはどうでもよくて。
最近漁った動画の話とかもどうでもよくて。いや、話したいけど。
なんならこの数日間で立て続けに見たライブDVD3本分の感想とかも書きたいけど、それはまた後日にして。
今日は「KAT-TUNと文体」について書きます。
そもそも、なぜ文体? ってことなんですけど。
これは一つ前のブログでつらつらと書いていました
KAT-TUNってそれぞれの個性がめちゃくちゃ強くて、本当だったら絶対に一つになんてなれなさそうなのに一緒にいると不思議としっくりくる。
それってなんか、同じ人が書いた違うテーマの短編集とか、同じテーマを違う作者が書いたアンソロジーとかに似てるよね。
ってことはやっぱりKAT-TUNにはそれぞれ文体があるってことじゃない?
という、趣味が読書で大学時代にちょろっとだけ文学を齧った(主専攻ではない)ヲタクが考えた結果です。
あと、もしKAT-TUNに朗読とか朗読劇をしてもらうならこれがいい! って妄想した結果です。
数年前まで舞台のヲタクもしていたので、すぐそういうこと考えちゃうんですよ。悪い癖だ。
要するに単なる趣味と実益を兼ねていないただの時間つぶしみたいなものですので、皆さんも時間が余っている時にぼーっと読んでくださると嬉しいです
でもそんな暇があったら今日のシューイチ!見てください。マジで自担が爆イケだったので
やっぱり前置きが長い
さて、以下は全て妄想と想像です
これは違うんじゃない!? とか、こんなのもあるよ! ってのがあったら優しく教えてください
代表作やジャンルなどは参考です
・亀梨くん
大好きなんですよ、谷崎大先生
白秋先生に至ってはあまりにも好きすぎて生家に行って詩集を買いました
正直彼の詩を毎日読まないと心が飢えますね
今はKAT-TUNがいるけど、出会うまでは本当に毎日彼の詩を読んでました
いやマジで
本当に
ウケるでしょ、ウケないよ
私なんかが彼らを説明するってのもなんだか気が引けますが、ちょっとだけ
詳しくはウィキでも読んでください
彼の代名詞とも言えるのは、やっぱり過剰なほどの女性愛、マゾヒズムかなと思います。実生活も含めて、本当にスキャンダラス。官能的といえば誤解を生むかもしれないけれど、とにかく文章に艶がある。一文を切り取ってみると、たった数十文字に含まれる情緒とか艶とか、美しさがこれでもかと詰め込まれている感じです。
さすが耽美主義、美しさに溺れるとはまさにこのこと。
その一方で論理的でもあるから、大谷崎と呼ばれるだけあるなと納得させられます。
あと谷崎潤一郎といえばやはりフェティシズム。女性の足に対する情熱が本当にすごい。高校生の時に『刺青*3』って短編を読んだんですけど、文才がある人ってすごいなぁ、こんだけ自分の性癖丸出しにしてもめっちゃ綺麗な文章にできるんだもんなぁ、と感心した経験があります
高校生がなんてものを読んでいるんだ
彼の作品をいくつか読んでみるとわかるんですけど、作品によって文体が全然違うんですよね。え、何、天才?
テーマに合わせて書き方変えられるとか天才としか言えなくない?
・北原白秋
彼の書いた詩を聞いたことのない人って絶対にいないだろってくらい、この国には白秋先生の言葉が散らばっています
例えば『雨降り』とか『ゆりかごのうた』とかは、絶対に聞いたことがあると思います
あとは校歌とかもめちゃくちゃたくさん作ってるから、もしかしたら母校の校歌が白秋先生作詞って方もいらっしゃるかもしれません
それくらい多くの方に知られている白秋先生、詩もたくさん残しています
その詩がねぇ〜〜〜〜本当にね〜〜〜〜最高なの〜〜〜〜
『邪宗門』という詩集の名前から分かるように、どこかエキゾチックな雰囲気が漂ってきます
そしてどこか艶っぽい
美しいものをとにかく美しく語るわけです
そしてその言葉からは艶が滲み出てくる
作詞もしているから詩もリズムがよくて、テンポよくそんな美しい言葉がやってきます
どこか寂しくて、でも美しくて、これでもかと言わんばかりに美しさを与えてくる
こんなの美しさの大洪水だよ〜〜〜〜〜溺れちゃう〜〜〜〜〜
途中で語彙の死んだヲタクになってしまいましたが、私の思う谷崎潤一郎大先生と北原白秋先生はこんな感じです
さて、それではどうして亀梨くんの文体がこの二人なのか、というところに移っていきましょう
・圧倒的「色気」
まずここじゃない?
だってセックスシンボルだよ?
色気がないってなったらそんなの嘘じゃん???
でも下品なエロじゃなくて、上品なエロスなんですよね、亀梨くんって
そりゃ下ネタも言うけど、歌っている時とかめちゃくちゃ色っぽくないですか?
体も曲線だし
肩とか丸いし
なんかもう見るからに「色気」!!!!!!!
って感じじゃないですか
それは谷崎大先生の『痴人の愛*4』に出てくるナオミとかに通ずるものがあると思うんですよね
一度触れたらどこまでも引きずり込まれるような感じ
囚われたら逃げられないような感じ
よく世間では「女が男を欺す」と云います。しかし私の経験によると、これは決して最初から「欺す」のではありません。最初は男が自ら進んで「欺される」のを喜ぶのです、
惚 れた女が出来て見ると、彼女の云うことが嘘であろうと真実であろうと、男の耳には総べて可愛い。
亀梨くんの言うことは(嘘はないし真実何だろうけど)ヲタクの耳には総じて可愛い。
マジでナオミじゃん。
惑わされる男じゃなくて、惑わしてくる立場だなと思います
・かいま見せる「儚さ」
デビューしてからの間、激動というにふさわしい時間を過ごしてきたKAT-TUNで、いつも一番前に立って、いつも頭を下げていた亀梨くん
アイドルとしてどうあるべきかをいつも考えて、しっかりと前を向いて、前に進むことを考えてきた亀梨くん
そんな亀梨くんってどこか儚いところがあって、手を伸ばしても届かない感じがしています
アイドルって多分そういう存在なんだろうし、他の二人がアイドルじゃないって言っているわけではなくて、なんだろうな、アイドルの中でも存在が特殊というか
そんな亀梨くんは、私たちみたいな普通の人には見えない美しさを知っているのかなと思いました
たくさん苦労して、傷ついて、失ったものもたくさんあって、そうして見つけられた「美しさ」って多分亀梨くんしか見ることができない
そしてそれを、私たちに歌とかダンスとかライブで見せてくれる
彼が傷ついた代償として得た「美しさ」が、私の感じる「儚さ」なのかなって勝手に思っています
そんな刹那的で、ちょっと退廃的で、でも光のある「美しさ」が耽美主義な文体だなと思います
わかき日の
赤 きなやみに織りいでし
にほひ、いろ、ゆめ、おぼろかに嗅 ぐとなけれど、
ものやはに暮れもかぬれば、わがこころ天鵝絨 深くひきかつぎ、今日 も涙す。
赤いビロードってめちゃくちゃ亀梨くんに似合うし、すごい強い色なのにどこか切なくて、涙も出ちゃって、でもその涙が止まったらもうアイドルとしての「亀梨和也」になっていくのかなって思うと、今見せてくれるたくさんのキラキラしたものがとても大切だなって思いました
・根本にある「幼さ」
ライブでは色気ムンムン、セックスシンボル亀梨和也もMCになると途端に可愛い和也くんになっちゃうところも彼の魅力だなと思っています
すぐ下ネタ言っちゃうし、話が長いって言われちゃうし、親子席の子供に話しかけるし
可愛いキャラクターの前では本当に天真爛漫な笑顔をしちゃうところとか、大好きな野球の話になったら小学五年生みたいな反応しちゃうし
本当に可愛らしいなっていつも思います
そういう純粋な気持ちが根本にあるから、物事の本質も見えているのかもしれない
自分に今何を求められているのかと考えた時に、その本質をすぐに受け取ることができる
状況に合わせて自分の見せ方を変えられるから、そのギャップにいつもドキドキしちゃうんですよね
白秋先生の童謡とか、谷崎大先生のフェティシズムとかもそういう純粋さが根本にあるだろうから、通じるところがあるように思えます
みんな呼べ呼べ お星さま出たぞ
北原白秋作詞 『砂山』より
おほしさまだよ! ほら! みんなを呼んでよ!
って無邪気に笑う亀梨くんを見ていると、いつまでも心から笑っていて欲しいなと思います
タメ旅とか見てるとそういう無邪気な表情が見られるからすごく好きです
あーめっちゃ書いた
すげー楽しいな
本当は一つの記事で全員分書こうと思ったけどこれは無理だ!
ヲタクだもん、書きたいことがたくさんありすぎてまとまらない!
亀梨くんだけでライブレポ一つ分くらい書いた!
本当はもっと引用とか入れたかったんだけど、そうしたらバカみたいに長くなっていたのでやめました
気が向いたらちまちま編集していきます
次は上田くんの文体について書きます!
それでは
*1:美の享受や形成に高い価値を置く芸術思潮のこと。唯美主義、審美主義とも呼ばれる。思想や主義の主張よりも、「美のための美を追求する」製作態度が評価されることも多い。アイルランド出身のオスカー・ワイルド(ドリアン・グレイの肖像)やフランスの詩人テオフィル・ゴーティエ(ジゼル)などが有名
*2:読み方は「おおたにざき」谷崎潤一郎のこと。作風や生活が豪奢ですごかったからという理由もあるし、他の谷崎と区別するためというのもある。大デュマと小デュマみたいな感じ
*3:1910年発表。1911年発行。「世の中が今のように激しく軋み合わない時分」に、一人の彫り師がたまたま籠の御簾から見えた女性の美しい足に惚れ込み、その女性の肌に刺青を彫るってお話
*4:1925年発行の長編小説。カフェの女給として働いていた15歳のナオミを、いつか自分好みの女性に育てようと思った真面目な男性が、最終的にはナオミにのめり込んで破滅していくお話。小悪魔なナオミは、当時谷崎の妻をモデルにしていると言われる